我が国の転業の実態

      転業について書こうと思います。      

我が国の転業の実態

我が国の転業の現状 卸売業と小売業および卸売業と製造業の間での業種転換が多く、卸売業を中心に川上川下展開が起きている。 転業の意義 製造業内では活発に転出入が起こり新陳代謝が起きている。 業種転換を経験した事業所の方が業種転換を経験していない事業所よりも、出荷額、付加価値額、従業者数および労働生産性の伸びが大きい。 転業による企業の成長 3割近くの企業では、業績や雇用を悪化させている。 形状利益については、増加または維持する傾向にある。 転業には、事業を拡大し、売上高や従業員数を増加させる意義のみならず、事業規模を縮小することによって、収益性を改善させるという意義が存在している。 転業の分類 能動的転業 受動的転業 受動的転業が能動的転業を若干上回る。 能動的転業では、情報通信業や医療、福祉といった業種が増加している。 受動的転業では、不動産業、物品賃貸業の割合が拡大している。 転業の動機・目的および事業分野の選択理由 能動的転業では、企業の更なる成長や事業多角化の一環 受動的転業では、既存事業の売上不振または収益低下の補填や既存事業が陳腐化し将来性がなかった 転業時の課題 資金調達、質の高い人材の確保、販売先の確保が挙げられる。 受動的転業では少額の費用で転業を図る企業が多い。 転業の成功要因 優秀な人材確保や新分野での販売先確保が、転業時に最大の課題となる資金調達よりも、転業の成否をより大きく左右する。 ※2011年版中小企業白書P.216ページからp.239より